ユネスコスクールとしての取組

2021年度活動報告
 

活動分野減災・防災, エネルギー
 

本校は,防災教育について,「自ら身を守り,乗り切る能力」,「知識を備え,行動する能力」など,防災・災害対応能力を身につけさせることをテーマとして学年ごとに活動している。

「1学年における被災地気仙沼への訪問」

①10年前の東日本大震災について被害の状況や住民の行動等について事前の学習を深める。

②東日本大震災から10年を迎えた気仙沼を訪問することで,震災の被害と復興の様子を直接自分の目で見たり,説明を受けたりすることで,実際的に学び,震災の経験を後世に伝え,防災・減災意識を高める。

③中学生が地域の防災活動で果たすべき役割を理解し,積極的に関わろうとする意識を育てる。

以上のねらいで15時間の計画で学習を行った。東日本大震災の各地の映像を視聴することで,災害の恐ろしさを知るとともに,復興の現状についても理解を深めた。

昨年の11月2日に訪れた気仙沼市では,午前中は,語り部さんに市内の復興の様子などについて説明を受け,午後には,東日本大震災遺構・伝承館で,旧気仙沼向洋高校の被災の状況を見学した。震災当時2歳だった生徒たちは,ほとんど震災の記憶がないため,大きな衝撃を受けるとともに,貴重な体験をすることができた。この経験を今後の防災・減災学習に生かさせたい。

「2学年におけるJビレッジ・コミュタン福島への訪問」

①10年前の東日本大震災について被害の状況や住民の行動等について事前の学習を深める。

②東日本大震災から10年を迎えた福島県を訪問することで,震災前・震災直後・現在~将来のJビレッジの歩みやコミュタン福島での原発事故被害の影響と教訓について実際的に学び,震災の経験を後世に伝え,防災・減災意識を高める。

昨年の11月1日に訪れたJビレッジでは,今後の果たすべき役割について,コミュタン福島では,エネルギーの今後について学習を深めることができた。この貴重な体験を各自でまとめ,発表することで,今後の防災・減災学習に生かさせたい。


来年度の活動計画
今年度に引き続き,1年生は「気仙沼での震災学習」,2年生は「Jビレッジ,コミュタン福島での減災・防災学習」,3年生は,修学旅行において「北海道での防災学習」を計画している。
学年の発達段階に応じて自然災害の発生要因や「地域の防災・減災活動」について関心をもち,意欲的に学習し,実生活に生かそうとする態度が身につくような,3年間を見通した計画を立てることで生徒にとって実りある防災・減災学習にしていきたい。